リウマチとは
現在、リウマチ患者は国内には70万人以上いると言われています。女性の病気というイメージがありますが、約2割は男性の患者様です。
外からでは分かりにくく、一人で悩まれていた方も多くいらっしゃいましたが、近年は新しい治療法・治療薬が開発され、症状の消失も珍しくないものとなりました。
八幡市松井山手の当クリニックでは、日本リウマチ学会専門医の院長が、正確な診断と、症状に合った治療を行っておりますので、安心してご相談ください。
リウマチの症状は?
関節リウマチ(RA)は、自己免疫疾患のうちの1つです。
炎症から、手指、手首、肘、膝、足首、足指など、全身の関節に起こり得る疾患です。関節がこわばる、動かない、痛い、怠いなどの症状が現れ、進行すると、関節の変形、可動域の縮小、関節の腫れなどへと進展します。
重度のリウマチでは、軽い物を持つことさえできないほどに日常生活に支障をきたします。
リウマチの原因は?
関節リウマチの原因については、諸説ありますが、ウイルス・細菌の感染、ストレス、出産をきっかけとしてアレルギー反応を起こすといった自己免疫疾患の1つとされています。
膠原病の代表的な疾患です。
※膠原病とは:皮膚、筋、関節などの結合組織の炎症により、結合組織が増加して起こる慢性疾患の総称です。リウマチの他には、エリテマトーデス、結節性多発動脈炎、強皮症などが分類されます。明確な原因は未だ分かっておりませんが、自己免疫の異常によるものではないかと言われています。
リウマチの痛みはどのくらい?
症状の現れ方
リウマチときくと、高齢者の方がなるものというイメージが強いかもしれませんが、実際には40代での発症がもっとも多くなっています。
手足の関節に炎症が起こり、関節痛、関節の変形へと症状が悪化していきます。
初期症状としては、朝方の手足の指関節の「こわばり」がよく見られます。感覚としては、「ぎくしゃくして動かしにくい」といった状態です。
その後、次第に大きな関節(手首、肘、膝)でも痛みを感じ始めます。また、暖かく晴れた日よりも、湿度が高く天気が悪い日、冬場などにより強く痛みが現れる傾向があります。夏場であっても、冷気が患部に当たることで、同様に痛みが強くなります。
リウマチの痛みの特徴
リウマチの進行の程度別で、痛みの現れ方をご紹介します。
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初期
初期には、手足の指関節のこわばり、痺れ、痛みなどが代表的な症状です。また、これらの症状が常に表出しているとは限りません。朝方や天気の悪いとき、寒いとき、患部を押したときなどに症状が現れやすくなります。
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中期
リウマチが進行すると、じっとしていても痛み(自発痛)が現れるようになります。よく「万力で締め付けられたような」と表現されます。自発痛は、滑膜(関節を滑らかに動かすための組織)の炎症によって起こり、「炎症性疼痛」と呼ばれます。
初期と同様、朝方や天気の悪いとき、寒いときには痛みが強くなります。 -
重症
中期からさらに進行すると、以下のような、炎症以外の要素を原因とした痛みが現れます。
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阻血(そけつ)性疼痛
関節組織の破壊が進むと、関節周辺の筋肉・組織が萎縮し、血流悪化、慢性的な酸素不足が起こり、痛みが生じます。特に寒さで血管が収縮したときにはさらに酸素が不足しますので、痛みが強くなります。 -
機械的疼痛
軟骨が薄くなると、関節を動かしたときの力が骨に直にかかり、痛みが生じます。安静時には痛みがありませんが、日常生活の大きな支障となることには変わりません。
関節リウマチの方は、骨粗鬆症を併発することが多く、その場合は機械的疼痛を避けられないとお考えください。 -
絞扼(こうやく)性の神経障害
関節の腫れが周囲の神経を圧迫し、痛み・痺れが生じます。
手根管症候群は、絞扼性神経障害の代表的なものです。腕、手先にピリッとした痛みが起こります。
リウマチの初期症状
主な初期症状
初期症状としては、朝方の手足の指関節の「こわばり」がよく見られます。感覚としては、「ぎくしゃくして動かしにくい」といった状態です。
以下のような症状がある場合には、初期のリウマチを疑う必要があります。「もしかして…」と感じたときには、お早目にご相談ください。
- 朝、手や足の指関節がこわばり、動かしにくいと感じるときがある
- 身体の関節のあちらこちらが痛む
- 手足の痺れ、痛みがある
- 全身が怠い気がする
- 微熱が続いている
- ときどき痛む
- 患部を押すと痛みがある