外科的処置

切り傷、擦り傷などの怪我

処置・点滴室誰もが一度は経験をしたことのある、切り傷・擦り傷。その重症度は、傷ついた組織の深さと幅によって決まりますので、皮膚上の傷口が小さくても、深く組織が損傷していればそれだけ大きな怪我ということになります。
特に、血管、神経、腱の完全な断裂が起きている場合には、一刻も早い縫合処置が必要になります。さらに、傷口の汚染からの細菌・破傷風菌の感染リスクにも注意しなければなりません。必要に応じて、抗生物質の投与を行い、感染症を防ぎます。
八幡市松井山手の当クリニックでは、損傷を受けた部位を慎重に確認した上で、状況に応じた縫合処置を行っております。適切な処置により傷口をできるだけきれいに治せるよう努めておりますので、擦り傷などの小さな怪我も、お気軽にご相談ください。

熱傷(やけど )

やけど熱傷(やけど)に対しては、組織を傷つける消毒のための薬剤は使用しません。また、抗生剤入りの軟膏なども使用しません。乾燥を防ぐためのワセリン・創傷被覆材の使用に留めます。こうすることで、自然治癒力の働きが促進されます。
水疱ができたときには、すぐに除去し、創傷被覆材で覆っておくことで、程度の軽いものであれば1週間ほどで上皮が形成されます。
初診時には、基本的に抗生物質の経口投与は行いません。

巻き爪

巻き爪深爪、ハイヒールや幅の狭い靴を日常的に履くことなどを原因として起こるのが「巻き爪」です。爪の左右両端が曲がり、皮膚に深く食い込んでしまっている状態です。
軽度のものであれば、「挿入ガーゼ法」で対応します。ガーゼを挿入することで食い込んだ爪を浮かせ、痛みを軽減しながら治すことが可能です。
巻き爪がひどい場合には、「ガタ―法」というチューブを爪の側縁に挿入し、ナイロン糸で固定する処置を行います。痛みや炎症は、数日で消えます。

爪白癬(水虫 )

爪白癬(水虫 )「爪白癬」とは、いわゆる水虫のことです。リスクが高いのは、通気性の悪い靴を履いている方、細菌が繁殖しやすい環境の方などです。スリッパやマットなどを介して家族に感染することも多いとされています。
爪が、白色や褐色になって濁り、厚みが増します。爪そのものに神経はないため、痒み・痛みはありませんが、爪が分厚くなるにつれ、圧迫された肉に傷みを感じるようになります。
抗真菌薬によって治療いたします。状態に合わせて、ロトリマゾールクリームやケトコナゾールクリームなどを塗布します。

魚の目

角質層が、楔(くさび)形に増殖し、歩いたときに強い痛みが生じるのが「魚の目」です。真ん中に角栓(丸い芯のようなもの)があるのが特徴です。
角栓が痛みの原因になっていますので、その部分を削り、治療します。皮膚が硬くなっている場合には、スピール膏を数日間貼って、軟らかくしてから削ります。
大きく深さがある魚の目は、この処置を何度か繰り返さなければならないケースもあります。